君のとなり。
「わかってる、わかってるよ!!
私は皆にいろいろ言われても、
それでも好きだから一緒にいる。

だけどそれと同時に怖いの...
乃南や亜美に逆らえば私はもう
このクラスで生きていけない。

誰からも話しかけられないで、
1人きりで過ごすなんて無理だよ。

私、たまたま成績は良いから
いいように利用されてるけど

この関係が続く限りクラスでの
地位は安泰だから。
それでいい、もうそれでいいの...。」

私、馬鹿だ。

普段なら絶対に見せない心の内を
鳴海くんに話しちゃってる。

気まずそうに笑う私に鳴海くんは
いつもの哀しそうな笑みを浮かべた。

「行こうか。」

「そう、だね。」
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