君のとなり。
ぷつりと小さな音がして、
まもなく電話が切れた。
耳からスマホを離してふっと
自分の気持ちが軽くなっている
ということに気付く。
1人で抱え込んでいるときよりも
穏やかな気持ちになっていた。
「鳴海くんのおかげ、なのかな。」
「きーちゃん、ご飯できたよ。」
「はいはーい。」
お母さんの呼び掛けに返事をして
私は夕食を運ぶためにスマホを
机の上に置いて、椅子から降りた。
『おやすみ。』
そう言った鳴海くんの声が、
耳の奥に残っていた。
まもなく電話が切れた。
耳からスマホを離してふっと
自分の気持ちが軽くなっている
ということに気付く。
1人で抱え込んでいるときよりも
穏やかな気持ちになっていた。
「鳴海くんのおかげ、なのかな。」
「きーちゃん、ご飯できたよ。」
「はいはーい。」
お母さんの呼び掛けに返事をして
私は夕食を運ぶためにスマホを
机の上に置いて、椅子から降りた。
『おやすみ。』
そう言った鳴海くんの声が、
耳の奥に残っていた。