君のとなり。
教室を出たところで、
私はパッと目を開いた。

鳴海くんは私を立てるように
床におろしてくれる。

「だから無理すんなって言ったじゃん。
目、すんごい腫れてる。
この授業は先生甘いしサボるから
黙って俺についてきて。」

「ごめ、ん...ごめんなさい。
さっきすごく酷いこと言った...。」

私が頭を下げると彼は
ふっと微笑みながら私の頭を
よしよしと撫でた。

「俺、別に怒ってないよ。
春瀬が乃南たちからいろいろと
言われてたの見てたから。」

鳴海くんは、やっぱり優しい。

「ねぇ、春瀬。質問していい?」

彼が私の瞳を覗きこむ。

「う、うん。」


頷いた私に、彼は尋ねた。













「春瀬にとって、友達って何なの。」
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