美髪のシンデレラ~眼鏡王子は狙った獲物は逃がさない~
真っ赤になる瑠花に
「おっ、久々のレア瑠花参上だな。写メらないと」
と、瑠花の前方に座るミカが、スマホを手に瑠花の顔に接近する。
「あれ、瑠花ちゃん?」
慌てる瑠花の隣から聞きなれた声がした。
「橋沼課長」
顔を向けるとそこには、橋沼課長と・・・なんと心晴がいた。
「あれあれ?瑠花ちゃんは朔也を放ったらかしにして、こんなところで何をしているのかな?」
心晴の前で誤解を招くようなことを言ってほしくない。
なのに雅樹の目は、何か面白いものを見つけたかのようにニヤニヤと笑っていて感じが悪かった。
しかし、一方の心晴もオッドアイのイケメンと赤毛のアンに似たハーフの双子に興味津々の様子で、雅樹の言葉を気にする様子はなくて瑠花はホッとした。
「今朝は・・・ご迷惑をおかけしました。穂積部長とは会いましたよ。仕事で(これ重要!)一緒に穂積堂に行ったんですけど、工場でトラブルがあったらしくて・・・」
「ああ、またか・・・」
そう言いかけて、雅樹はチラリと心晴を見た後口を閉ざした。
おそらく雅樹も今回の件に狭間部長と但馬課長が絡んでいることを知っていて、心晴に気を使っているのだろう。
瑠花が心晴を見ると、彼女も怪訝な顔をして何かを考え込んでいるようだった。
「えっと、そちらのお二人は、瑠花ちゃんのお友達?」
雅樹は話をそらそうと笑顔で尋ねてきた。
「わあ、瑠花の上司さんですか?かなりのイケメンさんですね。私は瑠花とハイスクールからの友達でエマといいます。こちらは私の双子の兄でミカ。彼も同級生です」
相変わらず呑気なエマと
「はじめまして。僕は瑠花の元カレのミカ・ガルシアです。コンピューターのエンジニアをしています」
僕なんてあざとい一人称を使って、雅樹の好奇心を煽るミカ。
「ちょ、ミカ、余計なことを言わないで」
確かに瑠花は表面上ミカと付き合った゛フリ゛をしたことがあるが、それは男性と出歩いたり話をしたりする訓練だったのであって、あくまでもフリだ。
「おっ、久々のレア瑠花参上だな。写メらないと」
と、瑠花の前方に座るミカが、スマホを手に瑠花の顔に接近する。
「あれ、瑠花ちゃん?」
慌てる瑠花の隣から聞きなれた声がした。
「橋沼課長」
顔を向けるとそこには、橋沼課長と・・・なんと心晴がいた。
「あれあれ?瑠花ちゃんは朔也を放ったらかしにして、こんなところで何をしているのかな?」
心晴の前で誤解を招くようなことを言ってほしくない。
なのに雅樹の目は、何か面白いものを見つけたかのようにニヤニヤと笑っていて感じが悪かった。
しかし、一方の心晴もオッドアイのイケメンと赤毛のアンに似たハーフの双子に興味津々の様子で、雅樹の言葉を気にする様子はなくて瑠花はホッとした。
「今朝は・・・ご迷惑をおかけしました。穂積部長とは会いましたよ。仕事で(これ重要!)一緒に穂積堂に行ったんですけど、工場でトラブルがあったらしくて・・・」
「ああ、またか・・・」
そう言いかけて、雅樹はチラリと心晴を見た後口を閉ざした。
おそらく雅樹も今回の件に狭間部長と但馬課長が絡んでいることを知っていて、心晴に気を使っているのだろう。
瑠花が心晴を見ると、彼女も怪訝な顔をして何かを考え込んでいるようだった。
「えっと、そちらのお二人は、瑠花ちゃんのお友達?」
雅樹は話をそらそうと笑顔で尋ねてきた。
「わあ、瑠花の上司さんですか?かなりのイケメンさんですね。私は瑠花とハイスクールからの友達でエマといいます。こちらは私の双子の兄でミカ。彼も同級生です」
相変わらず呑気なエマと
「はじめまして。僕は瑠花の元カレのミカ・ガルシアです。コンピューターのエンジニアをしています」
僕なんてあざとい一人称を使って、雅樹の好奇心を煽るミカ。
「ちょ、ミカ、余計なことを言わないで」
確かに瑠花は表面上ミカと付き合った゛フリ゛をしたことがあるが、それは男性と出歩いたり話をしたりする訓練だったのであって、あくまでもフリだ。