美髪のシンデレラ~眼鏡王子は狙った獲物は逃がさない~
「心配なさらなくても同業他社には転職しません。辞めたらイギリスに行ってハーブの勉強をしようと思っています」
瑠花の言葉に、雅樹も朔也も目を見張るが、朔也はやはり無表情だった。
「プライベートならいいんだな?」
「はい?」
「退職の理由と元カレの話を聞く件だ」
「た、退職の理由は今告げました。元カレは部長には関係ないかと・・・」
せっかく話をそらしたのに元に戻そうとする朔也が腹立たしい。
「関係ないことがあるか。わが社の大切な研究社員を手放さなければならないほどの大層な理由があるのなら、是非とも聞かせてもらわなければ納得いかない」
冷徹俺様御曹司が言い出したらきかないことは瑠花もこれまで一緒にいて了解済みだ。
「わかりました。終業後ならお話しします。新商品については、その資料とプレゼン資料を使って上層部とご検討ください。私はこれ以上、狭間部長と但馬課長に関わる気はありませんから」
瑠花は素直に本音を告げて、部・課長室を退室しようとした。
「やっぱりあいつらが絡んでいるんだな」
瑠花の背中に問いかけた朔也には答えずに、瑠花はお辞儀をして不敵に微笑みつつ部・課長室を出ていった。
瑠花の言葉に、雅樹も朔也も目を見張るが、朔也はやはり無表情だった。
「プライベートならいいんだな?」
「はい?」
「退職の理由と元カレの話を聞く件だ」
「た、退職の理由は今告げました。元カレは部長には関係ないかと・・・」
せっかく話をそらしたのに元に戻そうとする朔也が腹立たしい。
「関係ないことがあるか。わが社の大切な研究社員を手放さなければならないほどの大層な理由があるのなら、是非とも聞かせてもらわなければ納得いかない」
冷徹俺様御曹司が言い出したらきかないことは瑠花もこれまで一緒にいて了解済みだ。
「わかりました。終業後ならお話しします。新商品については、その資料とプレゼン資料を使って上層部とご検討ください。私はこれ以上、狭間部長と但馬課長に関わる気はありませんから」
瑠花は素直に本音を告げて、部・課長室を退室しようとした。
「やっぱりあいつらが絡んでいるんだな」
瑠花の背中に問いかけた朔也には答えずに、瑠花はお辞儀をして不敵に微笑みつつ部・課長室を出ていった。