美髪のシンデレラ~眼鏡王子は狙った獲物は逃がさない~
シャンプー、コンディショナーを使った実演を終えて栗色の髪をタオルドライされているヘアモデルの女性。

瑠花は、ワクワクしながら彼女の髪が乾かされていくのを見守った。

髪を乾かすのは穂積ソワンデジュヴ所属の女性美容師だ。

昨今は男性美容師も増え、カリスマと呼ばれる人の中には男性が目立つが、瑠花は女性ならではの繊細さと細やかさに期待をしていた。

説明を加えながら、丁寧に髪を乾かしていく。

ブラッシングを終えてドライヤーのスイッチが切られたときには、瑠花を含めた参加者の前にサラサラの艶めく髪が存在していた。

「綺麗・・・」

「サラサラね~」

瑠花以外の参加者も感心したり、うっとりしながらモデルの髪に触れていた。

この後は頭皮チェックと悩み相談を終えれば、憧れの高級ヘアケアセットのサンプルを貰って母と合流だ。

瑠花は満面の笑みで、担当のスタッフと談笑しながら全行程を終えた。

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