美髪のシンデレラ~眼鏡王子は狙った獲物は逃がさない~
「瑠花ちゃん、お疲れ」
「橋沼課長・・・」
会議室の片付けを終え、研究開発室に戻ろうとしていた瑠花は、マンジリとした表情で橋沼を見た。
「今日も一方的な意見を押し通す形になって申し訳ありませんでした」
深々と頭を下げる瑠花の頭をポンポンと橋沼が軽く撫でる。
「瑠花ちゃんほどヘアケア商品を知りつくしている人はいないって、商品開発部の人間なら皆知ってるよ。だから君が納得いかないのなら誰も意見はしない」
「でも、狭間部長は納得していない様子でした」
穂積部長の追及のせいで、すっかり機嫌の悪くなった狭間は、終始ご機嫌斜めだった。
橋沼と穂積の巧みな援護射撃により、試作品の納品は期日いっぱいにまで延ばされたのだが、あの様子だと瑠花はしばらく狭間の愚痴に付き合わされそうだと思った。
゛厄介なことになった゛
と、瑠花は思わずため息をついたが、後3日は商品の改良に集中出来るのだと思い直し自分を奮い立たせた。
「橋沼課長・・・」
会議室の片付けを終え、研究開発室に戻ろうとしていた瑠花は、マンジリとした表情で橋沼を見た。
「今日も一方的な意見を押し通す形になって申し訳ありませんでした」
深々と頭を下げる瑠花の頭をポンポンと橋沼が軽く撫でる。
「瑠花ちゃんほどヘアケア商品を知りつくしている人はいないって、商品開発部の人間なら皆知ってるよ。だから君が納得いかないのなら誰も意見はしない」
「でも、狭間部長は納得していない様子でした」
穂積部長の追及のせいで、すっかり機嫌の悪くなった狭間は、終始ご機嫌斜めだった。
橋沼と穂積の巧みな援護射撃により、試作品の納品は期日いっぱいにまで延ばされたのだが、あの様子だと瑠花はしばらく狭間の愚痴に付き合わされそうだと思った。
゛厄介なことになった゛
と、瑠花は思わずため息をついたが、後3日は商品の改良に集中出来るのだと思い直し自分を奮い立たせた。