美髪のシンデレラ~眼鏡王子は狙った獲物は逃がさない~
「穂積朔也です。今日からよろしく。三神主任」
キラリと光る眼鏡の奥の瞳が冷たく光ったように見えた。
゛冷徹・イケメン眼鏡王子゛
そうだった、部長にはただの゛イケメン王子゛という異名だけでなく゛冷徹゛という冠が付いていた。
冷たい視線を真正面から受け止めて、瑠花は忘れていた彼の噂を思い出した。
゛女嫌い、の容赦ない冷徹男゛
ゲイではないか、との噂もたつくらいの女嫌いだとすれば、男ばかりのこの研究所の紅一点である瑠花は攻撃のターゲットにされるかもしれないのだ。
差し出された手を戸惑いつつも、瑠花はコワゴワと掴んだ。
その瞬間、グッと引き寄せられた体が前方に傾く。
否応なしに朔也の胸に顔を埋める形になり戸惑う瑠花。
「も、申し訳ございません」
恐る恐る顔をあげると、手を掴んでいた方と反対の左手で朔也が瑠花の髪を数回撫でた。
その瞳はうっとりと潤んでいるようにも見えて戸惑う。
「おいおい、どさくさ紛れに隠していた欲望を満たすなよ。ほんと、思い立ったら一直線だな、お前。普段はCOOLな癖に」
゛欲望?゛
瑠花は慌てて朔也から離れると、雅樹の意味不明な言葉に首をかしげた。
「思った通りの手触りだ・・・」
「・・・キモっ!」
瑠花は二人のやり取りに置いてけぼりにされた気がしたが、慌てて朔也の腕から抜け出し、気を取り直してやりかけの研究に戻ることを決意した。
キラリと光る眼鏡の奥の瞳が冷たく光ったように見えた。
゛冷徹・イケメン眼鏡王子゛
そうだった、部長にはただの゛イケメン王子゛という異名だけでなく゛冷徹゛という冠が付いていた。
冷たい視線を真正面から受け止めて、瑠花は忘れていた彼の噂を思い出した。
゛女嫌い、の容赦ない冷徹男゛
ゲイではないか、との噂もたつくらいの女嫌いだとすれば、男ばかりのこの研究所の紅一点である瑠花は攻撃のターゲットにされるかもしれないのだ。
差し出された手を戸惑いつつも、瑠花はコワゴワと掴んだ。
その瞬間、グッと引き寄せられた体が前方に傾く。
否応なしに朔也の胸に顔を埋める形になり戸惑う瑠花。
「も、申し訳ございません」
恐る恐る顔をあげると、手を掴んでいた方と反対の左手で朔也が瑠花の髪を数回撫でた。
その瞳はうっとりと潤んでいるようにも見えて戸惑う。
「おいおい、どさくさ紛れに隠していた欲望を満たすなよ。ほんと、思い立ったら一直線だな、お前。普段はCOOLな癖に」
゛欲望?゛
瑠花は慌てて朔也から離れると、雅樹の意味不明な言葉に首をかしげた。
「思った通りの手触りだ・・・」
「・・・キモっ!」
瑠花は二人のやり取りに置いてけぼりにされた気がしたが、慌てて朔也の腕から抜け出し、気を取り直してやりかけの研究に戻ることを決意した。