美髪のシンデレラ~眼鏡王子は狙った獲物は逃がさない~
「・・・・穂積部長の言う通りでいいです。それよりも、見ていただいて合格がもらえたら、これで完成としても問題はありませんかね?とはいえ、ダメだと言われても、今の私にはこれ以上の物は作れないと断言できますが・・・」
「言う通りでいいとか、危険な発言をするもんじゃないよ、瑠花ちゃん・・・。こいつは俺様の悪魔だからな」
物騒な事実をさらりと述べたのだが、瑠花には半分も伝わっていなかった。
「まあ、瑠花ちゃんの髪の輝きも滑らかさも問題無さそうだし、早速、実物を確認して幹部会議にかけよう」
朔也のマイペースぶりに長年振り回されてきた雅樹は、必要以上に話を掘り下げても、結局、自分がバカを見るだけだとわかっていた。
゛こういうときにはさっさと本題に入るに限る゛
そう悟った雅樹は、穂積を無視して、瑠花を促し研究開発室に向かって歩き始めた。
「おい、橋沼課長。俺を無視して三神主任を連れ去ろうとはいい度胸だな」
朔也の低い声が虚しく部・課長室にこだました。
今度の脅しは、雅樹も瑠花もスルーだ。
「課長、今度の商品は自信があるんですよ!楽しみにしていてくださいね」
「ああ、楽しみにしているよ」
まるで二人だけの世界であるかのように、微笑み語り合う雅樹と瑠花を
「そこ、イチャイチャするな!」
と、足音も立てずに二人を追いかける朔也。
こうして、瑠花の新商品にかける情熱がようやく実を結ぼうとしていた。
「言う通りでいいとか、危険な発言をするもんじゃないよ、瑠花ちゃん・・・。こいつは俺様の悪魔だからな」
物騒な事実をさらりと述べたのだが、瑠花には半分も伝わっていなかった。
「まあ、瑠花ちゃんの髪の輝きも滑らかさも問題無さそうだし、早速、実物を確認して幹部会議にかけよう」
朔也のマイペースぶりに長年振り回されてきた雅樹は、必要以上に話を掘り下げても、結局、自分がバカを見るだけだとわかっていた。
゛こういうときにはさっさと本題に入るに限る゛
そう悟った雅樹は、穂積を無視して、瑠花を促し研究開発室に向かって歩き始めた。
「おい、橋沼課長。俺を無視して三神主任を連れ去ろうとはいい度胸だな」
朔也の低い声が虚しく部・課長室にこだました。
今度の脅しは、雅樹も瑠花もスルーだ。
「課長、今度の商品は自信があるんですよ!楽しみにしていてくださいね」
「ああ、楽しみにしているよ」
まるで二人だけの世界であるかのように、微笑み語り合う雅樹と瑠花を
「そこ、イチャイチャするな!」
と、足音も立てずに二人を追いかける朔也。
こうして、瑠花の新商品にかける情熱がようやく実を結ぼうとしていた。