美髪のシンデレラ~眼鏡王子は狙った獲物は逃がさない~
「このあと引き続き、デザイン部と宣伝広報課のメンバーと打ち合わせをする。三神主任も一緒に来てくれ」
会議室を出た後、穂積部長に呼び止められ瑠花は驚いた。
「えっ?私・・・もですか?私は研究開発員なので、今までデザインや宣伝に関わったことはないのですが・・・」
「君が本当に満足のいくヘアケア商品を作るためには、全工程に関わっていくべきではないのか?今回の企画には、ある意味わが社の命運もかかっている。それとも君には自信がないのかな?」
穂積の煽り言葉に、瑠花は大きく首を振って
「内容には自信があります。ですが、デザインは専門外で・・・」
と言った。
「君のイメージをデザイナーに具現化してもらえばいいんだ。それくらいならできるだろう?」
畳み掛けてくる穂積の言葉に、瑠花の心が揺れる。
美味しすぎる申し出に、なにも考えずに頷いて引き受けたいが、何とも形容しがたい後ろめたさも感じる。
目立ちたくない、引きこもり気味の瑠花には、少し荷が重すぎるとも思う。
なかなか返事をしない瑠花に、
「今回、デザインは俺が担当するから心配するな」
と、更なる大きな爆弾を落としてきた。
「ぶ、部長が・・・ですか?」
「ああ、これでも大学では美術デザイン部に所属していた」
なんと、穂積は経営だけでなく、宣伝や商品開発のためにデザインやグラフィックを学んでいたらしい。
朔也のことを、腰掛けの御曹司だと思っていた瑠花は、本気で驚いて唖然としていた。
会議室を出た後、穂積部長に呼び止められ瑠花は驚いた。
「えっ?私・・・もですか?私は研究開発員なので、今までデザインや宣伝に関わったことはないのですが・・・」
「君が本当に満足のいくヘアケア商品を作るためには、全工程に関わっていくべきではないのか?今回の企画には、ある意味わが社の命運もかかっている。それとも君には自信がないのかな?」
穂積の煽り言葉に、瑠花は大きく首を振って
「内容には自信があります。ですが、デザインは専門外で・・・」
と言った。
「君のイメージをデザイナーに具現化してもらえばいいんだ。それくらいならできるだろう?」
畳み掛けてくる穂積の言葉に、瑠花の心が揺れる。
美味しすぎる申し出に、なにも考えずに頷いて引き受けたいが、何とも形容しがたい後ろめたさも感じる。
目立ちたくない、引きこもり気味の瑠花には、少し荷が重すぎるとも思う。
なかなか返事をしない瑠花に、
「今回、デザインは俺が担当するから心配するな」
と、更なる大きな爆弾を落としてきた。
「ぶ、部長が・・・ですか?」
「ああ、これでも大学では美術デザイン部に所属していた」
なんと、穂積は経営だけでなく、宣伝や商品開発のためにデザインやグラフィックを学んでいたらしい。
朔也のことを、腰掛けの御曹司だと思っていた瑠花は、本気で驚いて唖然としていた。