美髪のシンデレラ~眼鏡王子は狙った獲物は逃がさない~
「もしもし・・・?」
「あ、瑠花ちゃん?おはよう。今、大丈夫?」
「はい。どうかされましたか?」
「休日なのにごめんね。寝てたよね?」
゛知っていたなら邪魔をしないで欲しかった゛
心底そう思う瑠花の心情を無視して、雅樹は更に続けた。
「今日、誰かと何か約束してなかった?」
「・・・・。」
まさかとは思ったが、気のせいだと思いたくて瑠花は沈黙を重ねる。
「あのさ、そっちに朔也が行ってるらしいんだよね。インターホンも携帯電話の着信も無視されてるって、あいつ、俺に電話してきてさ。これ以上にないくらい不機嫌なんだよね。マジでうざいからそろそろ相手してやってくんないかな?」
まさかの朔也の傍若無人ぶりに、瑠花は呆れを通り越して、恐れすら抱き始めていた。
「あいつからの伝言。3分以内にインターホンの呼び出しに応じなければ、住民の帰宅に合わせて潜り込み、三神主任の部屋の扉を連打するから覚悟しろ、だってさ。・・・じゃあ、俺伝えたからね。よろしく~」
プツリと携帯電話の切れる音と共に、鳴り響くインターホンの呼び出し音。
有言実行、迷惑も省みない俺様上司に怯みつつも、瑠花はインターホンの通話ボタンを押して朔也の姿をモニターで確認した。
「穂積部長、5分ほどお待ち下さい」
瑠花は溜め息をつきながら、有無を言わせず一旦通話を切ると、渋々といった様子で素早く着替えと簡単なメイクに取りかかった。
「あ、瑠花ちゃん?おはよう。今、大丈夫?」
「はい。どうかされましたか?」
「休日なのにごめんね。寝てたよね?」
゛知っていたなら邪魔をしないで欲しかった゛
心底そう思う瑠花の心情を無視して、雅樹は更に続けた。
「今日、誰かと何か約束してなかった?」
「・・・・。」
まさかとは思ったが、気のせいだと思いたくて瑠花は沈黙を重ねる。
「あのさ、そっちに朔也が行ってるらしいんだよね。インターホンも携帯電話の着信も無視されてるって、あいつ、俺に電話してきてさ。これ以上にないくらい不機嫌なんだよね。マジでうざいからそろそろ相手してやってくんないかな?」
まさかの朔也の傍若無人ぶりに、瑠花は呆れを通り越して、恐れすら抱き始めていた。
「あいつからの伝言。3分以内にインターホンの呼び出しに応じなければ、住民の帰宅に合わせて潜り込み、三神主任の部屋の扉を連打するから覚悟しろ、だってさ。・・・じゃあ、俺伝えたからね。よろしく~」
プツリと携帯電話の切れる音と共に、鳴り響くインターホンの呼び出し音。
有言実行、迷惑も省みない俺様上司に怯みつつも、瑠花はインターホンの通話ボタンを押して朔也の姿をモニターで確認した。
「穂積部長、5分ほどお待ち下さい」
瑠花は溜め息をつきながら、有無を言わせず一旦通話を切ると、渋々といった様子で素早く着替えと簡単なメイクに取りかかった。