美髪のシンデレラ~眼鏡王子は狙った獲物は逃がさない~
部屋に籠った瑠花は、学校用のリュックを机に置くと、ベッドに大の字になり横になった。
いつもと変わらない天井。
瑠花は無意識に、背中まである自分の髪を一筋手に取っていた。
艶のある黒に近いブラウンの髪は、父方の祖母から引き継いだものだ。
元々艶がありストレートで美しかったが、校則の厳しいエスカレート式の小・中学校ではひとつ結びか三編みを強要されていて目立つことはなかった。
まあ、誉めてくれるような友達もいなかったのだが・・・。
「日本人特有か・・・」
差別意識や特権意識を何よりも毛嫌いしていた瑠花が、その言葉に歓喜している。
それは嫉妬や憧れの裏返し。
瑠花は嬉しさを再度胸の中に押し込むと、大きくため息をついて、スマホのスイッチを入れた。
いつもと変わらない天井。
瑠花は無意識に、背中まである自分の髪を一筋手に取っていた。
艶のある黒に近いブラウンの髪は、父方の祖母から引き継いだものだ。
元々艶がありストレートで美しかったが、校則の厳しいエスカレート式の小・中学校ではひとつ結びか三編みを強要されていて目立つことはなかった。
まあ、誉めてくれるような友達もいなかったのだが・・・。
「日本人特有か・・・」
差別意識や特権意識を何よりも毛嫌いしていた瑠花が、その言葉に歓喜している。
それは嫉妬や憧れの裏返し。
瑠花は嬉しさを再度胸の中に押し込むと、大きくため息をついて、スマホのスイッチを入れた。