永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜
『今思いついたんだけどさ、俺の家に来る?』
「……はい?」
『家、探してるんならさ。与倉さんの通う大学からだと、俺の家の方が近いよ?』
「絶対に嫌です」
手を出される予感しかしない。
遊び人の坂野先輩だ、絶対に手を出される。
『もしかして、ヤラシイこと考えてる?』
「…っ、だって坂野先輩、遊び人なんですよね?」
『そんな毎晩手を出すほど欲求不満じゃないよ?』
「とにかく嫌ですからね!」
坂野先輩は紘毅くんとは違う。
普段でさえ私に触れてくるのだ。
『えー、フラれちゃったか』
「当たり前じゃないですか」
落ち込む坂野先輩に呆れる私。
了承する方がおかしい。