永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜
「成人するまであと2年もあるのかよ…長いな」
「別に、紘毅くんには関係ないじゃん。
早く簡単に手が出せるような相手見つければ?」
冷たい言い方になってしまうのは仕方のないことだ。
私は紘毅くんの恋愛対象外。
いつか紘毅くんは他の女の人と…なんて、考えたくもない。
サヨナラすれば、私は紘毅くんのことを吹っ切れるのだろうか。
「冷たいなぁ、詩織ちゃんは」
「またちゃん付けで呼ぶ…!」
「今日、夜ご飯は家で食べるか?」
首を傾け、私をじっと見つめてくる紘毅くん。
その目は『家で食べる』という答えを待っているかのように、輝きを放っている。
「食べて帰る予定はないよ」
普通に担当の人を紹介してもらい、簡単に話す程度だ。
そこまで時間はかからないだろう。