永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜
けれどあの日以降、家探しは辞めることにしたと坂野先輩に伝えた。
少し驚いた顔をされたが、すぐに紹介してくれた担当さんと掛け合ってくれて、その件はなくなった。
最後にはため息を吐かれてしまい、申し訳なくて何度も謝ったけれど。
『欲しいのは謝罪の言葉じゃないから大丈夫だよ。
でも、どうしてこうなったかな…』
なんて、よくわからないことを言われてしまう始末。
最後には『俺のものって見せつけたつもりなのに』と不満そうに呟いて、私たちは別れた。