永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜
この後はもう幸せなことしか待っていない。
紘毅くんとふたりでクリスマスを過ごせるだなんて、夢のようだ。
【今から帰るね】
迷わずメッセージを送る。
まもなくして、返信が来たけれど。
【悪い、少し遅くなる】
まだ紘毅くんは帰れないようで、少し残念な内容だった。
それでも大事なお仕事なのだ、わがままなんて言えない。
ここは我慢だと思い、先ほどより少し落ち込んだ状態で電車に乗り、家へと目指す。
その間にも紘毅くんからは帰る連絡がなく、だんだんと不安が募る。