永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜
確定じゃないけれど、今日夜に会う人もきっとあの女性だろうと思う。
「8歳差って、本当に苦しいです…」
思っていること全部、坂野先輩に話して。
少し暗い空気にさせてしまったことに気がついた。
「なるほどね。こんなにも与倉さんを不安にさせるなんて、許せないなぁ」
「……勝手に不安になってるだけです」
「勝手にじゃないよ、“ヒロキくん”が不安にさせるような行動をとるから悪いんだよ」
側から見てもわかるくらい面倒な女なのに。
私を庇ってくれる坂野先輩の優しさに救われる。