永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜



「でも、紘毅くんは昨日の女性が好きなんでしょ…?」
「は?」

「えっ…?」
「何でそうなるわけ?」


本気で驚いたような顔をする紘毅くん。
本当に違うのだろうか。

じゃあ私の勝手な勘違い…?


「あー、だから詩織は俺から離れようとしたのか。
このバカ詩織」

「ひ、ひどい…」

「嘘はつきたくねぇから正直に言うけど、相手は元カノ。未練も何にもねぇよ。ただ久しぶりに会って、話しただけ。半分以上詩織の話だったけどな」

「私…?」
「本気で驚かれた。8歳差だからなぁ、そりゃそうか」


その言い方。
まるで、私のことが本気で好きみたいだ。

紘毅くんを信じていいのだろうか。

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