永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜
「ん、これで上書き」
「上書き…」
「これからはこんなんで許さねぇからな」
「なっ…許さないのは私のほう!」
「何言ってんだよ、明らかに詩織の方が悪いことしただろ。他の男の家に泊まって、手も出されて」
「うっ…」
その通りだったため、言い返せない。
そんな私を見て紘毅くんは笑う。
「詫びは詩織からのキスだな」
「えっ…!?」
「10秒以内にキスしねぇと、襲うから」
「な、え…まっ…」
焦る間に紘毅くんがカウントダウンを始めてしまい、さらに慌てる私。
そんな中、目を閉じてキスを待つ紘毅くんの姿に、ドキッとしたのも正直なところ。
結局紘毅くんのペースになるのだと思いながら、彼の肩に手を置いて。
それから───
ゆっくりと紘毅くんの唇に、自分の唇を重ね合わせた。