永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜
ダメだ、私って本当に意志が弱い。
忘れるとか言いながら、忘れられそうにない。
好きになっていく一方ではないか。
「さっきから視線感じるんだけど」
「…っ」
「何、そんなに緊張してるのか?」
「そ、そうなのかも…」
紘毅くんの言葉に乗るけれど、本当は緊張なんてしていない。
「じゃあ辞めればいいのに。
今からどこか出かけるか?」
「うっ…」
そ、それは私得だ。
紘毅くんと出かけられるだなんて。
どうしても周りの目を気にしてしまうため、紘毅くんと遊びに出かけたことはない。