永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜






オトナの紘毅くんは26歳の会社員。
私は彼と8歳差で高校3年生の18歳である。

まだ高校生なのにどうして紘毅くんと同居しているのか。


もちろん友達にも先生にも言っていない。
この事実を知っている人は数少ない。

もし周りにバレてしまえば色々大変なことになるだろうから、絶対に秘密である。


『詩織の好きにしなさい。
いつでもばあちゃんのところに帰ってきていいからね』


紘毅くんと一緒に住むと決意したあの日。
おばあちゃんとおじいちゃんは反対せず、受け入れてくれた。

けれど辛くなったら帰っておいでと、優しく出迎えてもくれた。


本当に感謝してもしきれない。


「詩織が家に来てから俺、健康的な生活送るようになったなー」

「……突然だね」
「今思った。朝ご飯とかほとんど食べたことないから」



確かに最初はお腹が空かないとか言って、朝ご飯の量が少なかった気がする。

今はだいぶ食べられるようになったみたいだけれど。

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