永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜
「若いっていいよな。
今のうちに色々経験しとけよ」
「……だからバイトして、彼氏も作ってみせるの」
「男経験は積極的にする必要ねぇだろ。
バイトも詩織に不要だ」
色々経験しろって言ったくせに…バイトと男経験は必要ないだなんて。
まるで過保護の親だ。
「過保護すぎだよ。親じゃないのに」
「心配なんだよ色々。詩織って純粋すぎるから」
「……別に、大丈夫だから」
紘毅くんの運転姿を見たいというのに、わざとそっぽを向く。
その心配内容が親のようで嬉しくない。
「とにかくだな、男には注意しろよ」
「…危ない目にあったら?」
「俺がすぐ助けに行く」
「……本当?」
単純な私はすぐ胸が高鳴ってしまい。
だって、紘毅くんがすぐ駆けつけてくれるということだ。
そんなの嬉しいに決まっている。