永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜
「当たり前だろ。
詩織は俺にとって大事な存在なんだから」
「……うん」
頬が熱を帯びる。
大事な存在と言われて、嬉しくないわけがない。
「じゃあ何かあっても紘毅くんが守ってくれるから安心だなぁ」
「まあ男と関わらないのが第一だけどな」
紘毅くんの言葉に左右される私。
それをわかっていながらも、やっぱり振り回されてしまうんだ。
「あ、ここだよ!」
それから15分程車を走らせていると、目的地であるカフェに着いた。
数日前に行ったカフェだ。
「へぇ、結構お洒落なカフェなんだな」
「でしょ?中もこんな感じでいいお店だったんだ」
「けどこんなところ、どこで見つけたんだ?」
「友達の紹介だよ!ここで高校の時に大人気だった有名な先輩が働いてるらしくて、その人の紹介も兼ねてって」
別に隠すことでもないから素直に話す。
紘毅くんのことだ、心配してくるだろう。
私を子供としか見ていないため、過保護的な意味での心配だ。