永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜
「紘毅くん、すごく朝弱いもんね」
「起きられる方がすげぇよ…だから詩織って本当に偉いよな。俺なんかよりもずっと早く起きて、弁当も朝ご飯も作ってくれて。さすが俺の将来の嫁さんだ」
「よ、嫁って…か、からかわないでよ!」
こうやってたまにからかってくる紘毅くんは、絶対に私の反応を楽しんでいる。
恐らく私の気持ちだって…バレているだろう。
辛い時、絶望のどん底に突き落とされた時。
紘毅くんが手を差し伸べてくれて、救ってくれた。
ずっとそばで寄り添ってくれた紘毅くんを好きになるのに時間はかからなかった。