Ai…

「はじめまして」

兄が野菜を炒めながら挨拶した



「はじめまして
遅くなってごめんねー
お腹空いたよね‥」



「適当に作ってたんで…
大丈夫です」


兄は炒めた野菜を皿にうつした



「蓮くん、料理上手いんだってね」


蓮くん…

兄の名前を自然に呼んだ


兄が少し照れくさそうにしたのがわかった



「美味しそうな匂い…
今日は、任せても大丈夫?」

愛さんがこっちを見て言った



「いいですよ
ちょっと休んでてください」

兄が言った



「まだご飯炊けないから
先にお風呂入ってきてもいいよ」

オレが言った



「ありがと
じゃあ、先にシャワー浴びさせてね」


愛さんはリビングから出て行った



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