Ai…

「ご飯、食べよっか!
蓮くん達、呼んできて」

愛さんがオレに言った




2階に上がって
兄の部屋のドアをノックした


トントン…


返事がなかった



「ご飯だって…」

オレはドアを開けずに言った



「あ~、わかった
先、食べててー」

兄の少し慌てた声が聞こえた



なんとなく何をしてたかわかった




キッチンにおりて


「先に食べてて‥だって…」

愛さんに伝えた



「そっか…
じゃあ、先にふたりで食べよ
蓮くんの彼女、なんか緊張するな…
どんな子だった?」

愛さんはオレに聞いた



「どんな…別に…普通
挨拶ぐらいしかしてないし…」



「かわいかった?」



「愛さんの方が、かわいい」



「もぉ…!」


ちょっと膨れた愛さんが
すごくかわいかった



この世に愛さんよりかわいい人なんて
いるのか?



今のオレは完全に愛さんに恋してた




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