Ai…
下におりると
キッチンに愛さんがいた
コーヒーの匂いがした
「おはよう…」
「藍くん!
おはよう」
愛さんは少し驚いたけど
嬉しそうにオレを見た
オレが嬉しそうに見えただけ?
「いつも、こんなに早く起きてるの?」
愛さんと一緒に寝てるのに
愛さんが何時に起きてるのか知らなかった
「いつもは、もう少し寝てるかな…
なんか、目が覚めちゃった
…藍くん、隣にいないから…」
かわいい…
少女マンガによくある
キュンとするってこぉゆうことか…
愛さんはコーヒーに氷を入れて
カラカラ混ぜて飲んだ
グラスが汗をかいていた
愛さんの唇が水滴でひかって
色っぽく見えた
「藍くん、何か飲む?
アイスコーヒー飲めないでしょ」
愛さんがグラスを出して
冷蔵庫を開けた
コーヒーは好きじゃないけど
飲めないって、なんか子供みたいでやだった
冷蔵庫を開けた愛さんが
無防備に振り向いた
愛さんを抱きしめたくなった
気持ちのままに愛さんを抱きしめた
「…藍くん?」