Ai…

トントン…


気付いたら外が明るくなっていた


7:00




「藍くん、私、仕事に行くね
ご飯あるから、食べてね」


ドアの向こうから女の人の声がした




ご飯…


ずっとまともな物を食べてなかった





父親が置いていったお金で

コンビニに行けば好きなものを買えた

でもオレは外に出る気力もなかった




久しぶりに
下からご飯の炊ける匂いがした




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