Ai…
部屋に着いて荷物を置いた
「素敵なお部屋だね
蓮くんに会ったら、お礼言わなきゃね」
こんないい部屋
彼女と泊まろうとしてたんだ…
「うん…
愛さん、疲れてない?」
「うん、藍くん先にシャワーいいよ」
荷物を片付けながら愛さんが言った
「んー…でも、なんか…」
「ん?」
「なんか、制服脱ぐのもったいない…
だって、今日脱いだら…
もぉ、愛さんの制服見れないでしょ」
「…うん、そーだね…
もぉ、着ることもないかもね…」
残念すぎる…
オレは愛さんに抱きついた
「きゃっ!
…藍くん、急に、ビックリした」
愛さんが笑ったから
オレも笑った
「だって、なんか…
かわいんだもん、愛さん」
「かわいいって…
藍くんより、お姉さんだよ、私」
オレの腕の中で愛さんが言った
「お姉さん…
愛さんて、オレのこと…
やっぱ、年下ってカンジで見てるよね?
当たり前か…」
「んー…
でも藍くんが、
すごく大人に見える時がある」
「ウソ…なんか、うれしい…」
オレは少し照れた
でも、嬉しかった
「藍くん」
「ん?」
「愛さん、じゃなくて…
愛、って呼んで…」
え…
「…愛…」
オレは戸惑いながらも
愛さんを愛と呼んだ
「…ありがと‥うれしい…」
「…愛」
「藍くん」
「愛」
愛さんが笑った
オレも笑った
じゃれあった感じで抱き合って
ふたりで笑って
ホントに同級生みたいで
楽しかった
かわいかった
「愛」
「藍くん」
呼ぶたびに愛おしくて
「愛」
「藍くん…キスして…」
愛さんが、急に真剣に言った
オレも…
オレもキスしたい
ーーー