Ai…

トントン…


ノックしても返事はなかった



心配で
オレはドアを静かに開けた



ぐっすり寝てた

安心した



綺麗な寝顔だった



りんごをテーブルに置いて
オレはベッドの横に座った



布団から
あの人の手が少し出ていた


綺麗な手…



オレは
そっとあの人の手を握った


柔らかくて優しい手




オレはベッドに寄りかかった



母さんが亡くなってから
ちゃんと寝れてなかった


よく憶えてないけど
毎日怖い夢や不安な夢を見て
目が覚める



昨日は槙田とのことを考えて寝れなかった





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