Ai…
なんて呼べばいんだろう
愛、さん…
お母さん…て、なんか呼びたくない
だいたいお母さんに見えない
お姉さんもおかしいし…
今日会って
愛ちゃんて
簡単に呼べてしまうアイツが羨ましかった
愛さん…
「…藍くん」
後ろから声が聞こえた
「え、あ…ごめん
ちょっと、ボーッとしてた」
洗濯物を干しながら
あの人は笑った
「あ、オレ、干すよ
休んでていいよ」
「…藍くん、いつの間にか
敬語じゃなくなってて、嬉しい」
なんか、恥ずかしかった
「具合、もぉいいの?」
オレは自分のパンツを干しながら言った
「うん
明日は仕事行けそう
ありがとう」
自分の下着を少し隠しながら干してた
お風呂あがりでいい匂いがした
なんかドキッとした
槙田が言うように
薄着だし…
ただのパジャマだし!
槙田が変なこと言うから
意識してしまう
勝手に耳が熱くなった