ねえ、


「山田くんってどこからきたの?」

「どこ、から?」

「ほら。転校してきたから。どっか遠くからきたのかな?って」

「ああ、えーっと・・・」


ちらっとこっちに視線をよせてから「同じ県内だよ」と答えた。


「なーんだ!」


結構がつがつきくな、と思ってるとチャイムがなっていったんお開きになった。


「やっぱり絶対秘密あるよあれは」


席に戻るなり名探偵かのようにそう呟いた雫。


「あはは、そうかな」


そんな雫にわたしはまた曖昧な返事しか返せなかった。

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