ねえ、
「いまから帰り?」
「はい。先輩は・・・部活に顔を出しに行くんですか?」
Tシャツに短パン。そして手にラケットをもつ先輩。
日に焼けた体はほどよい筋肉がついていて、でも無駄な脂肪がいっさいないからとても細くみえる。
「そうそう。結構大学大変でさ。ちょっと息抜きに」
「なるほど」
「後輩からしたら迷惑だろうけどな。俺がいくことでメニューとか変わりそうだし」
「そんなことないと思います。先輩がいったらきっとみんな喜びますよ」
「はは。鴻上ってやっぱ優しいよな。ありがと。じゃあいくわ」
「はい、頑張ってください」