ねえ、
悲しみと怒り
*
「あやめ、もうすぐごはんできるよ」
「はーい」
月日は流れ、11月になった。
わたしはみていたテレビを消そうとリモコンをもった。
「速報」
そのとき音がなって速報の文字がでた。
その文章を読んだとき、時がとまり、そのままガタンと崩れ落ちた。
「し、ずく?」
「あやめ?どうしたの?」
大きい音がしたからかお母さんが不思議そうにリビングにきた。
「雫が・・雫が・・」