ねえ、
僕の名前はずっと「104番」だった。
ある特殊なことができる生体。
それは一人の人間を生き返らせることができるということだ。
全員が全員そんなことができたら人々であふれかえってしまう。
そのため無作為に選ばれる。
これによってえらばれた人は幸運だと思う。
僕はこの任命によって死を迎える。
まあ簡単にいえば、人間を生き返らせるために自分が死ぬのだ。
でも、そんなの僕にとってはどうでもよかった。
だって僕はそのために生まれてきたのだから。
そう思っていたのに、僕はあやめに恋をした。