ねえ、

運命の日




とうとう、この日がきたと思った。

高坂雫が通り魔に刺されて死ぬ日。

本当は迎えたくなかった日。

できれば運命が変わればいいと思った日。

でも、そんなことは当たり前のように起きなかった。



僕はあやめの家の前にずっといた。

きっとでてくるから。

泣いた顔をして、そしてまた自らの命を絶とうとするだろうから。
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