ねえ、
手紙

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高校3年生も残りわずかとなった。

受験も無事おわり大学に合格したわたしと雫はただ卒業を待つだけとなっていた。


「あやめ、運命って信じる?」

「運命?」

「そう、信じていればなにか起きるかもしれない、大切だと思う人ともう一度めぐり会う運命」


大切だと思う人ともう一度めぐり会う運命・・

その言葉にきゅっと胸がしめつけられた。


そんな人がいたはずだった。

頭のどこかにいるのに、片隅にいるのに、思い出せない。

浮かびそうでぱっと消えてしまう。


そのたびに切なくて泣きたくなる。

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