ねえ、



「あは、は・・・104番って、、本当に、天使、だったんだね」

泣き崩れそうになるのを必死に抑えた。


なんで、忘れちゃってたんだろう。

なんでこんな大事なこと。

天使くんはずっとわたしに生きてほしいと願っていた。

ただ生きていてくれるだけでいいといってくれた。

こんなにも好きでいてくれた。


「天使くん、どこにいるの・・」


そんな問いかけをしたって、もう天使くんは現れない。


雫の代わりとなって死んでしまった天使くん。

なんて運命なんだろう。

人のかわりに死ぬために生まれてきたなんて、そんな悲しいことなんてあるのだろうか。
< 52 / 61 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop