ねえ、
運命
*
「今日の授業ってなんだっけ?」
「今日って全部座学じゃなかった?」
「うそ、最悪じゃん。実験とか実習とかほしかったわ」
「ずっと座りっぱも疲れるよね」
あれから大学生になったわたしと雫は相変わらず仲良しだ。
「てか、暑くない?今日」
「うん、あつい。もうすぐ夏がくるね」
「はやいなー、でもあとちょっと頑張れば夏休みじゃん!」
夏休み。そのワードでわたしは1年前を思い出した。