ねえ、
*
「で、未来からきたってどういうこと?」
だいぶ落ち着いてきたころ、わたしは天使くんの正体を見破るべく質問を開始した。
時計をちらっとみると午前2時。
まだまだ暗く、寒い屋上で天使くんと2人きりだ。
「そのまんまの意味だよ」
「じゃあ、わたしの名前知ってるの?」
「もちろん。鴻上あやめ。高校3年生。生年月日は・・・」
「もういい、わかった」
信じたわけじゃないけれど、これ以上しゃべられても余計混乱しそうでとめた。