ねえ、



「で、未来からきたってどういうこと?」


だいぶ落ち着いてきたころ、わたしは天使くんの正体を見破るべく質問を開始した。

時計をちらっとみると午前2時。

まだまだ暗く、寒い屋上で天使くんと2人きりだ。


「そのまんまの意味だよ」

「じゃあ、わたしの名前知ってるの?」

「もちろん。鴻上あやめ。高校3年生。生年月日は・・・」

「もういい、わかった」


信じたわけじゃないけれど、これ以上しゃべられても余計混乱しそうでとめた。

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