横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
キャンプの朝だ。



柊にぃ…

あたしはつぶやく。



夕べはよく眠れなかった。
キャンプが楽しみだから
というわけではない。

昨日の柊にぃとの件で
胸がいっぱいだったんだ。




そして、
いつものようにご飯を食べる。
いつもと変わらない朝食の光景。


でも違う。

世界がキラキラ光る。

隣に座る柊にぃを見る。




幸せ・・・


なんてことない日常が
こんなに幸福だなんて。



「いってきます」と挨拶して
あたしたちは出発する。

おばちゃんが玄関先で
見送ってくれた。


いい天気♪


バイト先まではワーゲンで向かい
駐車場にワーゲンはあずけておく。

ゴン太の大きなワゴンに
荷物を載せてさぁ出発!



前の席から
さわやかな笑顔が見えた。

ますます日焼けして
黒くなったウッシーだ。



あ、そうだ

忘れてた。

ウッシーも一緒だったんだ。
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