横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
「ウッシー」


「ん?大丈夫??」


「うんうん。

 ウッシーあのね。

 あたしカレシできた。
 だからウッシーと
 付き合うことできないから。

 ウッシーは友達として
 大好きなんだけど、
 でも彼氏としては
 考えられなかったんだ」


ウッシーはだまってる。

あたし、言い方変じゃなかったかな。
意地の悪い言い方になってないかな。


「ウッシーの気持ちは
 すごくうれしかった。
 ごめんね。

 ウッシーモテるんだし
 あたしよりいい子見つかるよ、きっと」

沈黙が怖くて
ひたすらしゃべる。


「るりピー」

「はい」

ウッシーはあたしの顔を見る。
暗くて表情はわからない。

「おれ、誰でもいいわけじゃないんだよ。
 るりピーの自分をちゃんと持ってる
 周りに流されない強いとこを好きになった。

 そう簡単にるりピーに替わる子はいないよ」
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