横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
「とにかく、
 瑠璃が無事でよかった。
 ケガもすぐに良くなるわ」


ママが言った。

あたしは柊にぃにたずねる。


「でも…戻る予定って
 本当は明日じゃなかったっけ?」



「急に予定変更になってさ、オレだけ先に戻ったんだ。
 しかし会社に置いてたワーゲンのエンジンかからなくて…
 だからタクシーで戻った」


予定変更に感謝だ。


「ホント、良かったよ…

 でもオレ、カッとして思いっきり殴りすぎた。あばら2本と指の骨を、骨折させてしまった」


柊にぃの表情は暗い。


「瑠璃を助けるのに
 必死だったんだから
 仕方ないわよ」

ママがなぐさめる。

「今日は二人とも
 早めに寝るといいわ」
< 137 / 244 >

この作品をシェア

pagetop