横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
柊にぃのおでこは
ひやっとして
きもちいい…



---なんて思ってたら



そのまま

唇がふれた



やわらかい

そして、そっと離れる



柊にぃは
あたしの顔にかかる
髪をかき分けた

あたしきっと
泣きそうな顔してる。


もう一度…


今度は強く
唇がふさがれる

あたしは初めての甘いキスを終わらせたくなくて、柊にぃの首に手をまわした




柊にぃ


好き


大好き


愛してる



どんな愛の言葉も
足りない。
せつなくて
もどかしい。

このキスを
ずっと望んでた…

大丈夫
元気になれるよ


あたしは…


柊にぃの胸に顔を寄せて
フロントガラスに打ち付ける、激しくなった雨を見てた。
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