横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
「さすがに落ち込んだよ。しばらく学校を休んだ。
うわさが恥ずかしくて行けなかった。覚えてるだろ?オレがずっと家にいた頃のこと」
あたしはうなずく。
そんな出来事が
原因だったんだ。
知らなかった…
「ちょうど思春期まっさかり。
まあ非登校の原因はそれだけではないけど。他にも色々あったしな…
セックスはその後も色々試みてみたけど、誰とも無理だった。
…ごめん、
こんな話イヤだよね?」
あたしは首を
横に振った。
いつも近くにいた。
なのに知らない、
柊にぃのこと。
「もっと話して。あたし、ちゃんと知っておきたい」
「うん…
だからオレ、あきらめたんだ。
そのうちスケベの神様が…まぁそんなのがいたらの話。空から降りてきてさ、オレに力をくれる。
それまではゆるい恋愛をしよう。女がいてもあんまり近づかない。キスもエッチも我慢。
アホみたいに清い交際(笑)そんなんだからすぐに振られてた。
でも、瑠璃に対して我慢するのムリ。
キスをせずにはいられないし、セックス出来なくても、瑠璃がそれでもいいなら裸で抱き合っていたい…」