横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
沙也香はオレの携帯に貼ってる
プリクラに写った瑠璃を
にらみながら言った。


「この子と付き合ってるからでしょ?」

「それ妹だよ」

「え?名字違うんだけど?」

「瑠璃のこと知ってるのか?」

「幼なじみだよ…」


それ以上、
瑠璃のことは何も話さなかった。

オレたちは別れた。

絵が欲しい。
その時言われたけど
うまく描けてたから
そのまま持って帰ってしまった。




そして-----



あの花火の日、沙也香に遭遇した。

沙也香はすごい顔で
オレたちを見た。

オレを恨んでるのか…


「飲み物買ってくる」

そう言って、瑠璃たちから離れて
沙也香を捜した。
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