横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
瑠璃…
ずっと大事にしてた
オレの妹…
オレにまとわりついて
そばを離れない。
めまぐるしく変わる表情。
素直に聞く利口さ。
かわいかった。
------ 妹なんだ。
そう自分に言い聞かせてきた。
でも本当は妹じゃないことを
オレは知ってた。
「ほんとに、誰の子なんだか」
おばあちゃんがぼやいてたのを
覚えてる。
あの頃、
オレは5歳ぐらいだっけ。
母さんの大きなおなかを
さわりながら「早く出ておいで♪」
そう呼びかけたのも覚えてる。
母さんはオレの頭をなでながら
何度も涙ぐんでた。
オレは母さんに
ずっと甘えていたかった。
だから母さんを大切にして
瑠璃のことも大事にしようと思った。
そういや母さんによく頼んでた。
「大きくなったら
瑠璃をお嫁さんにしたい。
瑠璃をボクにちょうだい」
母さんはにっこり微笑んでたなぁ。
ずっと大事にしてた
オレの妹…
オレにまとわりついて
そばを離れない。
めまぐるしく変わる表情。
素直に聞く利口さ。
かわいかった。
------ 妹なんだ。
そう自分に言い聞かせてきた。
でも本当は妹じゃないことを
オレは知ってた。
「ほんとに、誰の子なんだか」
おばあちゃんがぼやいてたのを
覚えてる。
あの頃、
オレは5歳ぐらいだっけ。
母さんの大きなおなかを
さわりながら「早く出ておいで♪」
そう呼びかけたのも覚えてる。
母さんはオレの頭をなでながら
何度も涙ぐんでた。
オレは母さんに
ずっと甘えていたかった。
だから母さんを大切にして
瑠璃のことも大事にしようと思った。
そういや母さんによく頼んでた。
「大きくなったら
瑠璃をお嫁さんにしたい。
瑠璃をボクにちょうだい」
母さんはにっこり微笑んでたなぁ。