横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
またヤツなのか?


「チ○コの立たない男ナンテ
 振られるに決マッテルじゃない。
 フフフフフ…」


そうなのか?

オレは瑠璃に愛される
資格すらないのか…



気配を感じて右肩を見た。



 …!

 …首が乗ってる




その顔は

写真でしか知らない実母。

いや、写真だけでなく
本当は知ってるはずだ。

記憶にないが、オレはこいつに
ひどい目にあわされてたんだ!



ニヤニヤ



「あっちへ行け!!」



オレは追い払った。
首は視界から消える。

しかしソレは
絶えずオレに話しかけてくる。



「バカダネ バカダネ バカダネ バカダネ バカダネ
 バカダネ バカダネ バカダネ バカダネ …」


「そうだよ、オレは世界一のバカだ」


「ワタシの血をひいてる
 オマエはバカにチガイナイ」




---地獄への扉が開いてしまった。

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