横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜

・ルリスズメとウミウシ

泣きながら…

駅を出たあたしは
どこをどう歩いたか
覚えていない。



ウッシーに連れられて着いた
公園でもずっと泣いてた。

泣いても泣いても
くやしくて涙は止まらなかった…

その公園は蚊がたくさんいて、
刺されて足がかゆくなった。

蚊を見つけては
ウッシーが叩いてくれたけど、
きりがないので
場所を移動することにした。



「荷物をいったん置いてくるよ」

マンションに戻ると言う
ウッシーに、泣きながら
あたしはついて行った。

玄関ドアの前で待ちながら
ずっとメソメソ泣いてたら
ドアが開いた。


「体裁悪いから中で待ってよ。

 女の子泣かせてるように
 見られるし」


…確かに


あたしはウッシーんちに
おじゃました。
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