横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
「いいよ、
 また今度払ってもらうから。

 か ら だ で !」


ぐはっ!

ソレ冗談デスヨネ?


「とりあえず、この水槽を
 店に引き取ってもらうわ」

そう言ってウッシーは
再度ペットショップに
出かけて行った。


残ったあたしはひとり…

どうしよう、これから。




柊にぃ…

よりによって、沙也香なの?

ほかの女なら
誰だって許せる気がする。



ママにメールを送る。

《しばらく帰りません。
 友達のとこで
 お世話になります。
 心配しないでね》


すぐにママから
電話がかかってきた。


「どういうこと?」


「家に帰りたくないの…」


「柊路とケンカでもしたの?
 ねぇ、瑠璃?」


「…むこうが悪いんだからっ」


それだけ言って
電話を切った。
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